8月度の御報恩御講に参詣致しました。
御書は「上野殿御返事」
『仏にやすやすとなることの候ぞ。おしえまいらせ候わん。人のものをおしうると申すは、車のおもけれども油をぬりてまわり、ふねの水にうかべてゆきやすきようにおしえ候なり。仏になりやすきことは別のよう候わず。旱魃にかわけるものに水をあたえ、寒氷にこごえたるものに火をあたうるがごとし。また二つなき物を人にあたえ、命のたゆるに人のせにあうがごとし。』

【通釈】
仏にやすやすと成る方法があるので、教えて差し上げよう。人にものを教えるとは、車が重くても(車輪に)油を塗って回りやすくし、船を水に浮かべて進みやすくなるようにえることである。仏にたやすく成る方法は特別なことではない。日照りの時、(喉の渇いた者に水を与え、寒氷に凍えた者に火を与えるようなものである。また、二つとない物を人に与え、(飢えて)命が絶えようとしている時に、人の施しに値うようなものである。(御書1528ページ)

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