9月度の御報恩御講に参詣致しました。
お御講の御書は「四条金吾殿御返事」
『李広将軍と申せしつわものは、虎に母を食われて、虎に似たる石を射しかば、その矢、羽ぶくらまでせめぬ。後に石と見ては立つことなし。後には石虎将軍と申しき。貴辺もまたかくのごとく、敵はねらうらめども、法華経の御信心強盛なれば、大難もかねて消え候か。これにつけても能く能く御信心あるべし。』

【通釈】
昔、中国の李広将軍と申すつものは、虎に母を食い殺されて、その虎に似た石を射ると、その矢は羽根まで達する程突き刺さった。しかし、それが石と気付いてからは、幾度射っても矢が刺さることはなかった。このことから、後世の人々は李広将軍のことを石虎将軍と呼ぶようになった。 あなたもまた、この故事と同様に(一念が大事)である。 敵が狙っているであろうが、法華経への御信心強盛であれば、大難も消えるであろう。これにつけても、よくよく御信心を深めていきなさい。


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