7月度の御報恩御講に参詣致しました。
御書は「聖愚問答抄」

聖人云はく、人の心は水の器にしたがふが如く、物の性は月の波に動くに似たり。故に汝当座は信ずといふとも後日は必ず翻へさん。魔来たり鬼来たるとも騒乱する事なかれ。夫天魔は仏法をにくむ、外道は内道をきらふ。されば猪の金山を摺り、衆流の海に入り、薪の火を盛んになし、風の求羅をますが如くせば、豈好き事にあらずや

通釈

「通釈」人の心は水が器の形にしたがって変わるようなものであり、物の性質は水面の月影が波に揺れるのに似ている。

故にあなたは(仏法を)今は信じると言っているが、後日には必ず心を翻すであろう。魔が来ても鬼が来ても騒ぎ乱してはならない。そもそも天魔は仏法を憎み、外道は仏法を嫌う。それ故、猪が金山を摺り諸河が大海に流れ込み、薪が火を盛んにし、風が求羅を成長させるように。(諸難を資糧とし信心を堅固にしていくならば)それらはむしろ結構なことではないか。

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